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グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇 (ちくま新書)
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物質社会に溺れる僕ら現代人への警鐘
著者・関野吉晴氏が、1993年?2002年までの足掛け10年をかけ、人類がアフリカから世界中へと広がっていった、その際に辿ったといわれる壮大な進化の旅の軌跡「グレートジャーニー」を逆ルートで辿り、その道中で出会った様々な人々や文化との交流を記録した冒険録です。
南米最南端パタゴニアから、人類発祥の地といわれるアフリカ・タンザニアのラトエリまで、自らの体力を頼りに、徒歩や自転車、カヌー、さらには犬ぞりも使って、高山に海、氷原、砂漠を、まさにタイトルどおり地を這うようにして世界の大陸を渡り歩いた、その苦労話を読むことができます。
しかし、それ以上にこの本の内容のメインとなっているのは、関野氏が旅の途中で出会った様々な国の人々と交流をしたときのエピソードです。
ボリビア・チチカカ湖の人々、アンデスの原住民、アマゾンのマチゲンガ族、マヤの末裔の人たち、米アリゾナのナバホ、アラスカのエスキモーなどなど、南・北米大陸で根付いている人々の文化や暮らしぶりが、筆者の視点でまさにそのカルチャーショックを楽しんでいるかのように詳しく描かれております。
同時に、筆者がこの旅を通して感じた、彼らの文化と現代文明との間にある大きなギャップ、つまり、僕たち現代人が物質社会と化した現在を生きるなかで、人間として大切なものを失いつつある事も指摘しています。
現代の、速さや効率、果ては自分の利益ばかりを追い求める今の社会の危うさ、古代から存在していた自然を敬い崇め、守っていく心が世界規模で失われつつあることなど、まさに現代社会への警鐘ともいえることが、濃く、深?く述べられています。
南米で起きている、環境問題や政治混乱の話もあり、世界規模で一様ではない、脆い"平和"を感じさせられます。
世界を廻ってきた関野さんの多様な視点を垣間見ることができ、オススメです。ぜひとも、僕ら若い世代の多くの人々に呼んで欲しい一冊です。
クールな人柄が感じられた。
著者の文章には、その地域に関する広い知識が感じられる。簡潔で主観の少ないとても良い文だ。旅の壮大さに比べて、とても静かな文章。目的は、自分の知識・予想の確認と新たな発見をするための旅だということ、ロマンというより、科学的な視点で物事を見る人です。
筑摩書房
グレートジャーニー―地球を這う〈2〉ユーラシア~アフリカ篇 (ちくま新書) グレートジャーニー「原住民」の知恵 (知恵の森文庫) 嵐の大地パタゴニア (グレートジャーニー 人類5万キロの旅) 幸福論 関野吉晴対談集―グレートジャーニー1993~2007
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